【箕輪町下古田の小正月の行事:「ほんだれ様」
2014.1.10

小正月の伝統行事の「ほんだれ様(穀物の豊作と繭の豊産を祈願して楢の若木に稲穂や粟、繭の飾りを付け家の前に飾り、
新年を寿ぎ農業の神様に豊作を祈願する行事)」は昔は多くの家でやられていた様だが現在は殆どなくなってしまい町の
博物館で維持しているくらい。 住んでいる区には14年前にこの「ほんだれ様」を自宅に復活させたMさんがおられる。
M氏は町の博物館でも指導され新聞にそのことが度々載っている。 
ある飲み会でM氏との話で区の公民館前に作ることに。
当日やることになっていた3名が仕事等で出られなくなり、慌てて他の2名に連絡してM氏の指導で3人で挑戦。

「どんど焼き」はこちらへ

    事前に用意しておいた土台にする54cmの木材              荒縄で3束に束ねる
M氏が胡桃(またはヌルデ)の木の枝で粟穂(一部皮を剥く)と稗穂を作る(左)
松の根を燃やした煤で棒に螺旋の模様を付けた鳥追いの棒を2本作る(右)
3束の木材を縛りつけで土台を作り中心に榊(またはソヨギ)を立てる(左)。
この榊は今朝、区有林から取って来たもの。 M氏は鳥追い棒を2本を作り上げた(右)
土台の中心に「みずぶさ(または柳)」の枝を数本差し込む。 粟穂と稗穂を榊の小枝を折って差し込んでぶる下げる
公民館の調理室で米の粉で繭玉作りをM氏から教わる。 米粉を水で練ってよく茹る様にドーナッツ状にする
本来は蒸して作るが簡単には茹でてそれをボールなどで捏ねて作れる。
M氏はすす竹を2つ割りにした串に餅(四角を3個、穂先の形1個)を刺したものを2本用意
食紅で色を付け繭玉を作る(白、赤、緑、黄の4色の繭玉を作った)
出来上がった繭玉(くっつかない様に米粉で塗す)
繭玉を「みずぶさ」の枝に差込んで付ける。 餅を付けた「すす竹」を土台の中心に差込んで垂れさせる。
出来上がった「ほんだれ様」。 鳥追い棒は土台に載せて置く。
榊を山から取って来た時は気が付かなかったが赤い実が沢山付いてた。
「ほんだれ様」は1/20に取り壊す。

いろいろと行き違いがあって一時はどうなるかと心配であったがMさんありがとうございました。
(本来は1/8に設置するものであるがM氏、私達の都合で1/11に実施となった。)
面白くありました。 予定外の区の役員のMKさん、TKさん突然の呼び出しに協力頂きありがとうございました。
M氏曰く「これで「ほんだれ様」の作り方は(私に)伝授したので来年からは皆さんでやって下さい。」と!
来年は私がやらないと(;_;)・・・!。

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